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セミオーダー型店舗兼住居

エリア
京都府京都市上京区小寺町
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西陣の一戸建てを、店舗兼住居としてプロデュースしました。

貸し手・借り手双方の希望をすり合わす

はじめ、工務店であるオーナーから、物件のプロデュースの相談がありました。同時期に、東京から京都へ拠点を移す予定をしていた借り手希望者から、売買・賃貸を含めて店舗兼住居の物件の相談を受けていた。
借主に何度かヒアリングした結果、借主のやりたいことがこの物件なら実現可能と判断し、ご提案し、借主・貸主と弊社で三者で賃貸条件などを整理したうえで協議し、入居者が決定したうえで、工事前からセミオーダーで進めた。

西陣という街も、一見すると東京から来るには京都間が強すぎることも懸念していたが、借主とたくさん話をするうちに、せっかくなら京都の中心部より、京都感の強い街こそ、借主の希望には合っているのかと考え直し、提案した。ここを無理強いしてはいけません。 結果、面白い街ですと借主の声にある通り、合っていた。

2階の廊下は1階を見下ろせるスペース。デスクを作る案もあったが、今後色々使い道ができるようあえてフリーに。
2階の居住部分は、予算の範囲内で内装工事を施し、既存の梁を活かした空間に。

セミオーダー型賃貸の魅力

セミオーダー型の魅力は、オーナーからすると工事費が無駄にかからないこと、賃料収入の目途が早期につくこと、やり取りの中で借主の特性を理解できることがある。今回は、オーナーが所有者であり工事業者であり、管理者であるのでなおさらだった。
また、借り手からしても、オーナーがどのような人かをプロセスから理解でき、関係性ができることは、入居後においても非常に大切だった

弊社としては、セミオーダー型といえども、賃貸物件として成立する必要があり、オーナーと借り手と三者ですり合わせを何度も行い、仕様・設備の提案やプランニングを行った。一部、荒壁をそのまま残したり、既存の町家をうまく見せることでメリハリが効き、店舗兼住居として今後も価値の高い空間ができた。
上手に自分達らしく工夫して住みこなしていただき、現在はカフェを営んでいる。オーナーも、たまにカフェを利用する関係性が育まれている。

借主が店舗デザイナーを起用し、カウンターを作成。店舗部分は、オーナーと店舗デザイナーを含めて協議した。
現在のカフェの様子。2階まで続く圧巻の土壁は、カフェのお客さんにも好評。

Overview 概要

プロジェクト名
西陣の店舗兼住居
期間
2022年12月~2023年4月
所在地
京都府京都市上京区小寺町
規模
木造2階建て
用途
店舗兼住居
施工(店舗部分以外)
新和建設

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