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自ら実践、アッドスパイスビル

エリア
京都府京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町267-4
記事のイメージ写真
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企画から設計・リーシング・管理まで一貫して行う不動産のプロデュースを10年以上業としてきた。西陣の街に拠点を据える覚悟をもって、不動産を購入して、自ら実践した。

神宮の借景を永久的価値と位置づけ

不動産の購入に至っては、向かいの白峯神宮の緑の借景を永久的な付加価値と捉えた。自分が気持ちよく働けるという事もあるが、一般的に、ビルの2階以上は賃料が半減することが多いなかで、2階以上も緑という価値づけができることで、賃料が目減りしないというメリットがある。
また、大通りから2軒入るが商業地域であり、事務所・住居・店舗など将来的にどのような用途でも可能性のある建物・エリアであることも購入の決め手となった。

3階からの景色。緑の借景が普遍的な価値を作る。

施工は分離発注、お揃いのカーテンでビルに統一感を

施工は、施主アッドスパイスが施工監理をし分離発注をすることで、工事費を削減しました。賃貸募集部分は最低限の改修を行い、手摺りやキッチンなど共用部はコンパクトながら内装に工夫した。
また、ビル全体で街にインパクトを与えたく、カーテンの企画設計事務所fabricscapeに依頼。各区画には統一したグラデーションのカーテン、屋上にも風で揺れるカーテンを設えた。

2・3階はお揃いのグラデーションカーテン。屋上にはひらひらと風で舞う、赤のカーテン。

キャラクターは違えど、好感度高品質な店が集う

賃貸部分には、1階は マフィンとパン屋の店、2階は、アクセサリー作家のアトリエショップ、整体院が入居し、エリアとも調和する、高感度・高品質で、いつもの暮らしをちょっと豊かにするお店たちが集った。3階は、自社利用でアッドスパイスの事務所と、東京時代から交流のある消費社会研究者三浦展氏所有の本が読める貸し図書室を自社で運営している。
キャラクターやトーンは違えど、大切にする物や緑などの価値観が合えばうまく循環するのだと、自身がオーナーになる事で人ありきで人選した結果の学びだった。
ビルに訪れた人が他の店や街に繰り出せるよう、イラストレーターに依頼し、リーフレットと界隈MAPも作成した。

アッドスパイスビル  
・1F  OPERA MAFFINS kyoto
・2A  春ひなたひかり整体施療院  
・2B あやこうぼう

弊社アッドスパイスの社名は『世の中に面白みを添える』という意訳に由来する。京都御所や白峯神宮の歴史、大学や文化庁移転先など主要教育・文化機関の集う立地。クリエイティブな人が多く暮らすこの街で、お客さんや入居者同士がビル内で高循環するような場所として、小さくて確かな関係がめぐるような場所になれたら、と考えている。

Overview 概要

プロジェクト名
アッドスパイスビル
期間
2021年2月~
所在地
京都府京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町267-4
規模
鉄骨造4階建て
用途
店舗3+事務所1
カーテン計画
fabricscape
地図イラスト
吉村哲
写真(一部)
平野愛

Access アクセス