ここだけはグッと集中できる仕事場
- 京都府京都市下京区新町通四条下る四条町366
四条烏丸の街中のビル奥にできた、シェアオフィス。都市の喧騒を忘れてグッと集中できるような、「現代人のための市中の山居」をつくった。
閑居WEBサイト:https://kankyo.kyoto
いま、都市に必要とされるのは「自分に集中できる環境」
閑居は、「ここだけはグッと集中できる場所」をコンセプトに掲げている。企画したときはコロナで世間が右往左往する時だった。コロナ禍が進むにつれ、国の推奨もあり、都市部を中心にテレワークが進んだ。しかし、子どものいる家庭では家では仕事環境を整えづらい、単身ワンルームは部屋数が限られ切り替えが難しい、既にあるコワーキングスペースやカフェなど不特定多数の環境は集中が続かない、このような社会課題は発生している。クリエイティブな仕事をしている人は、他人とコミュニケーションをとる時間も大切が、それ以上に自分が集中してアイディアを練る時間を大切にしている。
そこで、この課題を家の中だけでなく、都市内をひとくくりとして解決してはどうかと考えた。
京都随一のオフィス街だが、マンションが立ち並ぶ住宅地でもある。閑居は、暮らし方の提案でもあり、住宅の課題を都市ぐるみで解決できる未来をつくりました。住宅産業にかかわるオーナー企業にとって、重要な取り組みともいえる。
設備や空間から、集中できる閑居をつくる
全室個別空調、鍵付きの個室で、自分だけの集中空間が手に入りる。室内には資料やパソコンも置け、ロッカー(有料)も完備。24時間利用でき、会社や自宅だと集中できないという方をはじめ、自分だけの自習室としても使える。
わざわざ通いたくなるデザイン
現代の茶室に見立て、色を切り替えるなど、落ち着いた空間を演出している。また、共用部と個室に明暗をつけ、まるで、都市の喧騒(外部)から非日常の山居(個室)へと、意識を切り替えできるよう工夫している。
リラックスできる共用部
大きい机のあるラウンジや日光浴ができる外土間があり、室内にはリラックスできるスペース。また、フォンブースや、キッチン・トイレも完備。充実した共用部こそ、シェアオフィスの醍醐味。
安心できる運営体制
閑居の隣にある会議室を、無料で利用可能(日時に制限あり)。また、事業主は設立60年以上の住宅産業に関わってきた企業であり、シェア型に強い会社と連携し、安心できる運営体制が魅力である。
Overview 概要
- プロジェクト名
- 閑居
- 期間
- 2020年12月~
- 所在地
- 京都府京都市下京区新町通四条下る四条町366
- 規模
- 鉄筋コンクリート造9階建て1階部分
- 用途
- シェアオフィス
- 施工
- Handman
- ヴィジュアルデザイン
- タクマデザイン
- 写真
- 貝出翔太郎