小商い複合施設
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物件名 | 中宇治yorin |
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時期 | 2015.10~2016.11 |
所在地 | 京都府宇治市宇治妙楽17-8 |
規模 | 木造2階建/202平米 |
用途 | 建具工場+住居→店舗3区画+イベントスペース1区画 |
設計 | 一級建築士事務所expo |
ヴィジュアルデザイン | トナカイサインズ |
WEB制作 | 岡本彩 |
写真 | 平野愛 |
宇治の町家と建具工場だった建物を、小商い三店舗とイベントスペースの小商い複合施設へとリノベーションした。
宇治は、平等院やお茶処として有名な歴史ある街だが、メインストリートの店は画一的で雰囲気良く食事できる店が見当たらない。地元の人が楽しめるような店も、飲食・物販ともに足りていない。そんな宇治の未来に危機感を覚えた地元の方々と組み、まず一つの建物をリノベーションすることを試みた。町家と建具工場だった建物に、小商い三組を集り、地域のイベントスペースを併設する「小商い複合施設」とした。
「宇治の真ん中で小商い、はじめませんか」をメッセージとし、工事前に現場見学会を行った。結果、地元の人や小商い希望者など 約100名の方に来ていただいた。解体現場差ながらの状態で見てもらうことで、地元の人にはこう生まれ変わるんだと体感してほしい、入居希望者にはこの施設を一緒に育てる共犯者になってほしい、という狙いがあった。
書類や面談、実演と審査のハードルを上げ、それでも一緒につくっていく覚悟を持った小商いを選定。結果、焼菓子店・フレンチビストロ・ヘアサロンの入居が決まった。
今回のプロジェクトの役割は、ディレクターとして、目的をデザインし、プロジェクトを先導し、拡げる役目だ。お声がけいただいたのは今までの活動を知っていただいてなのだが、偶然にも私が宇治出身であり、このプロジェクトに対してはある種の使命感のようなものを感じている。
オープニングのお披露目会では、地元の人や建築関係者など延べ400人以上の方にお越しいただいた。関係者のトークも好評で、本プロジェクトが単に一建物のリノベーションではないことが伝わり、関心の高さが窺えた。
その後、2016年11月に各店がオープンし、順調な滑り出しを迎えている。将来的には、中宇治に点在する空き家を、その時その建物に合った活用をし、エリアとして長期的に街をリノベーションしていこうと考えている。
外観
改修後エントランスから
吹き抜け
改修後サイン
改修後階段部分サイン
焼菓子・タルト「ホホエミカ」
フレンチビストロ「witte de with」
プライベートヘアサロン「muguet」
レンタルスペース「yoriai」
外観
外構サイン
完成見学会チラシ
延べ400名の方にお越しいただいた。
小商い募集チラシ
募集時見学会、100名以上参加いただいた
ロゴマークは「茶柱」がイメージソース
改修前エントランスから
既存は手前が町家の住居、奥が建具工場だった