イラストのあるシェアハウス
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- 広報
物件名 | Lis colline 神戸岡本 |
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時期 | 2014.02 |
所在地 | 兵庫県神戸市東灘区 |
規模 | RC造6階建3・4階部分 |
用途 | 住居→シェアハウス |
ビジュアルデザイン | 岸本敬子 |
兵庫県神戸市岡本の山の手にあるヴィンテージマンションの一室を女性専用のシェアハウスにリノベーションした。
[依頼]
事業継承を業とする依頼主から、「自身も会社のリノベーションを行っているのでシェアハウス事業を行ってみたい」と相談があり、物件購入からスタート。依頼主が神戸在住であることから神戸市内のなかでも不動産価値の下がりにくい岡本の物件を購入。岡本が女性に根強い人気ある町であることから女性専用3室のシェアハウスとし、築年数が古くても味のある管理の行き届いた建物を選択した。また、依頼主からすると初めての不動産投資であるため、再建築不可物件で購入価格を安く仕入れ、小回りの利く物件であったことも選択理由のひとつである。
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[企画・内装]
ターゲット層と同世代の兵庫県出身の女性のイラストレーターに共用部・各個室に絵を描いてもらうことで差別化を図った。絵はいわゆるアーティスト気質の物とは異なり、洋服をかけたり本を置いたり、入居者が住むことで最後に絵が完成するような、さりげなく、でも印象的な絵とした。 内装は、「岡本が好きなオトナ女子」をターゲットに置き、インテリアをデザイン、家具を選定した。たとえば、床材は最も安い無垢材ではあるがピーチ色で視覚的に室内が広く明るく見えるようにしている。また、「建物が完成した時より住んでからが本番」との理念から、ある地点で見るとリスがドングリを食べているように見えたり、気分の上がるメッセージが玄関にあったり、毎日の暮らしが楽しくなるようなしかけを至るところに散りばめている。
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[リーシング]
想定通り社会人女性が入居し満室稼働であるが、入居者にひとりから「Lis colline で見える私の好きな風景」と題し、思いがけない写真をいただいた。想いは確実に住まい手に継承されている。
イラストのリスがドングリの照明に乗る遊びゴコロ
既存ガラスをメッセージのある額のように
既存収納をとっておきの場に
購入も質の高いマンションを選んだ
入居者さんが撮った「新しい風景」