クリエーターをオーダーできる事務所
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物件名 | addSPICE office |
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時期 | 2015.08 |
所在地 | 京都市左京区 |
規模 | 木造2階建1階部分/34平米 |
用途 | 倉庫→事務所 |
内装協力 | ユイステファニー・ トナカイサインズ・CASAPROJECT |
工務店の倉庫だった物件を自分の事務所へとディレクションした。
もともと、運営している改装可能サイトに掲載してほしいと連絡があり掲載していたのだが、ふと「これ、自分で借りたらいいんじゃないか」と思い立ち今に至る。賃料が倉庫価格で破格であった事が最大の理由であったが、安いならば折角なら今までやってみたかったことを実験する場にした。とりわけ、事務所というのは、自分の仕事に対するスタンスを表現する格好の場だと考えている。
まずはショールームを兼ね、クリエーターをオーダーできるしくみづくり。友人にクリエイティブ系が多く、「彼女たちが住まいの領域にもっと入ってきてくれたら、もっと暮らしも豊かになるのにな」という想いが長年あった。そこで事務所に彼女らの作品を展示しながら利用している。それを実際に見てみて、合えばオーダーできるようにしている。
【壁画:ユイ・ステファニー】
関東圏を中心に活動するアーティスト。駅の借囲いや25メートルプールなど大型の構造物から携帯ケースまで様々なところに描く。今回は一週間滞在し制作してもらった。「どこに掛けられるか分からない額に飾られた画より、今回のように制約された状況の中で書くのが苦しいけど楽しい」という彼女の言葉が印象的だった。
【サイン:トナカイサインズ】
他の物件でも何度かお願いしているサインデザインユニット。普通テプラで貼るような注意書きをコミュニケーションツールとして描く。イラストや文字を駆使し、空間の価値をグッと挙げてくれる。
【カーテン:CASAPROJECT】
こちらも何度かお願いしているクリエーター。不要な傘布をパッチワーク上に合わせ縫い一つのプロダクトを制作する。今回は傘布という軽く水に強い特性を生かしてシャワーカーテンを作ってもらった。配色も内装に合うようにデザインされている。
自分をまず実験台にすることでトライ&エラーを繰り返すことができ、それがいずれ仕事にも活きると信じている。
ストレージはスチールパイプで自ら設計
ユイステファニーの壁画
トナカイサインズのサイン
CASAPROJECTカーテンとキッチン